海外で注目される「麹」の魅力
近年、日本の伝統的な発酵食品である「麹」への関心が海外で高まっています。
特に、世界各地のシェフや料理愛好家が、麹を活用した新たな料理や調味料の開発に取り組んでおり、その動向が注目されています。
今回は、海外シェフたちが注目している日本の国菌「麹」についてご紹介します。

「麹」とは?
「麹」とは、蒸した米や麦、大豆などに麹菌を繁殖させたもの。
日本の伝統的な発酵食品の多くに、この「麹」が使われています。
代表的なものは、味噌、醤油、日本酒、みりん、甘酒など、どれも私たち日本人の食卓には欠かせない調味料ばかり。
また、麹の歴史は古く、平安時代末期から室町時代には「麹売り」や「種麹屋」が存在していたことが分かっています。麹は古くから日本人の食生活に寄り添い、私たちの健康を支え続けてくれる大切な存在なのです。
海外での注目ポイント

今、世界のシェフたちは、そんな「麹」の持つ独特の風味や旨味、そして麹に含まれるたくさんの酵素の働きに注目しています。
例えば、アメリカ・オハイオ州のシェフ、ジェレミー・ウマンスキーさんは、麹を用いた革新的な料理を開発。
麹を単なる調味料ではなく、創作料理の重要な要素として活用し、SNSなどで麹への情熱や、海外目線ならではの麹の活用法を発信しています。
また、世界ではSNSを通じた発酵文化の広がりも生まれています。
ハッシュタグでは「#fermentation(発酵)」などのキーワードがつけられた投稿がよく閲覧されるようになりました。
投稿者の中には、自家製の麹を仕込んでいる方、最近よく耳にする発酵飲料「コンブチャ」にハマっている方、自家製の麹室をDIYする方など、麹に魅了された海外の方からたくさんの多彩な取り組みが発信されているのです。
このように、日本人が古くから大切にしてきた「麹」は今、日本列島を飛び出し、世界を舞台に大変注目されるようになりました。
「麹」の栄養効果と世界での評価

2017年に欧州のNewsweek誌は「麹が今年最大のフードトレンドになる」と報道。
健康志向が高まる世界において、「麹」は食品分野だけでなく、医療や医薬品の分野でも注目されるようになっていたのです。
麹には、多くの酵素が含まれており、それらの酵素は食品の風味を高めるだけではなく、優れた栄養効果を生み出します。タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)は、旨味を生み出し、デンプン分解酵素(アミラーゼ)は食材の甘味を引き出します。
また、麹を摂取することで、リラックス効果や、代謝アップ、整腸作用、食欲増進など、様々な効果が期待できるのです。
こうした優れた効果が世界に認められ、「麹」はこれからも世界の人々の食卓を支える「スーパーフード」として定着することでしょう。
日本の伝統的な食文化に根付いているだけでなく、その可能性は今後ますます世界中に広がると言われている「麹」。海外のシェフや料理愛好家が麹を活用することで、新たな料理や味覚の創造が進み、発酵文化の多様性と深みが増しています。
今後も、麹を活用した革新的な取り組みが世界中で展開されることが期待されています。
商品紹介

米糀(国産米使用)1kg
近畿圏産のお米で作った米糀です。グラム単位からも販売可能です。お気軽にご相談ください。
※生米糀ですので、冷蔵で2~3日、冷凍で2~3か月の日持ちとなります。お早めにご使用ください。

糀/玄米糀 1Kg
「玄米」に6000気圧の高水圧をかけて加工したものが「超高水圧加工玄米」です。圧力の変性作用によって水に浸された玄米のタンパク質やデンプンが変性します。一般の玄米に比べ特有のにおいが少ないため食べやすく食物繊維も豊富に含まれています。※生米糀ですので、冷蔵で2~3日、冷凍で2~3か月の日持ちとなります。お早めにご使用ください。