世界の味噌料理特集
私たち日本人にとってなじみ深い「味噌」。
「味噌」は日本だけではなくアジア各国でも広く親しまれ、また現在では欧米でも健康食材として大人気なのをご存知でしょうか。
今回は、世界の味噌事情や人気メニュー、そして味噌にまつわる豆知識を、わかりやすくご紹介します。

アジアの味噌文化~各国で異なる“発酵の知恵”~
まず、アジア各国ではどのような味噌が親しまれているのでしょうか。

中国
中国でよく使われる味噌風調味料といえば、「豆板醤(トウバンジャン)」と「甜麺醤(テンメンジャン)」。
豆板醤は、そら豆を発酵させた辛味のある調味料で、麻婆豆腐や回鍋肉などに使われます。
甜麺醤は甘味が特徴で、北京ダックやジャージャー麺に欠かせない存在。
どちらも“旨味”を加えるために、発酵の力が活かされています。
韓国
韓国の味噌「テンジャン」は、日本の味噌に比べてやや粗く、豆の粒感が残るのが特徴。
テンジャンを使った「テンジャンチゲ」は、野菜や豆腐、肉や魚介などを煮込んだ味噌スープで、日本の味噌汁に比べると少しパンチがあり、クセになるおいしさです。
タイ
タイにも、大豆を発酵させた「タオチオ」という調味料があります。
魚の蒸し料理や炒め物など、タイ料理の中で“コク出し”として活躍。
日本の味噌と同じように、料理に奥深い旨味を加えてくれます。
欧米でも注目~スーパーフード“味噌”~
「洋食に味噌?」と思う人も多いと思いますが、実は今、味噌は欧米で大変注目されている発酵食品なのです。
アメリカ
現在アメリカでは味噌が健康食材として人気急上昇中。
特にベジタリアンやヴィーガンの人たちの間では、「植物性なのにコクがある」としてとっても重宝されています。
味噌を加えたヴィーガンスープやサラダドレッシング、ディップソースなど、現地流のアレンジレシピもたくさん開発されています。
フランス
意外にも、味噌はフランス料理とも相性バツグン!
味噌+バターで作る「味噌バターソース」は、白身魚のグリルや温野菜にピッタリ。
味噌を使ったチーズの味噌漬けも登場し、ワインと一緒に楽しまれています。
味噌の魅力って?
味噌の深い味わいの正体は、グルタミン酸というアミノ酸。
これは、トマトやチーズ、昆布などにも含まれる“うま味成分”のことです。
そのため、味噌は和食以外の料理とも相性が良く、味の奥行きを広げる役割をします。
また、味噌には発酵食品ならではの健康効果も抜群。
腸内環境を整えるとされる乳酸菌や、消化を助ける酵素がたっぷり含まれ、最近では“スーパーフード”として海外でも注目されています。
「味噌って塩分が多いのでは?」と思われがちですが、少量でもしっかり味が決まるため、結果的に塩分カットにもつながるという嬉しい一面も♪
日本でも進化中の“洋風味噌レシピ”
日本国内でも味噌を使った洋風アレンジレシピが続々登場しています。

- 白味噌を使った「味噌カルボナーラ」
- 赤味噌を隠し味に使った「味噌グラタン」
- バンズに味噌ソースを塗った「味噌バーガー」
など、どれも味噌の奥深い旨味がプラスされて、いつもとは一味違うおいしさに。
どんな料理にもマッチし、味にコクと深みを与えてくれる味噌を使ったレシピはこれからもどんどん広がっていくことでしょう♪
味噌にまつわる豆知識
万能調味料「味噌」にまつわるワンポイント豆知識をまとめてみました♪
保存は冷蔵庫で!
開封後は冷蔵庫で保存すると風味が長持ちします。
種類を使い分ける
白味噌は甘めで洋食向き、赤味噌は濃厚で煮込み料理におすすめ、など、料理ごとに色々な味噌を試してみるのも楽しいですね。
ちょい足しで料理の幅が広がる!
スープ、ソース、炒め物、ドレッシングにひとさじ加えるだけで旨味とコクがアップした“プロの味”に!
味噌は日本の伝統食でありながら、世界中の料理と相性のいい“万能調味料”。
アジアでは古くから使われ、欧米では今まさにブームの兆しを見せています。
ご家庭でもぜひ、毎日のレシピにひとさじの味噌をプラスして、「世界の味」を楽しんでみてくださいね!
商品紹介

手づくり糀ぎょうさん 生みそ 500g
手作り米こうじ(国産米)・大豆北海道産鶴娘使用・手づくり糀と上質な大豆を使用しています。無添加で塩分控えめの天然仕込の生味噌です。甘みがあり、味噌汁だけでなく白身の魚や豚肉にからめ、炒めても美味しくお召し上がりいただけます。(塩分6%)