にんにく麹(にんにくこうじ)の作り方

にんにく麹(にんにくこうじ)とは、にんにくを米麹(こめこうじ)と塩で発酵させた調味料のことです。

にんにく麹は、にんにくの臭いや刺激を和らげて、栄養価や効能を高めると言われています。また、にんにく麹は、炒め物やスープ、漬物など様々な料理に使える万能調味料です。

ここでは、にんにく麹の作り方や保存方法、食べ方やレシピなどを紹介します。

にんにく 麹

にんにく麹(こうじ)の作り方

(材料)

(道具)

  • フードプロセッサーまたはすりおろし器
  • ジッパー付き保存袋
  • 清潔な瓶

(作り方)

1.にんにくの皮をむき、フードプロセッサーまたはすりおろし器で細かくする。

2.ジッパー付き保存袋に米麹と塩を入れてよく混ぜる。

3.1のにんにくと水を加えてよく混ぜる。

4.袋の空気を抜いて口を閉じる。

5.陽の当たらない場所で室温で一晩寝かせる。

6.清潔な瓶に移して冷蔵庫で保存する。

以上で、にんにく麹の完成です。保存は冷蔵庫で2〜3週間可能です。
分量は目安ですので、お好みで調節してぜひあなただけのにんにく麹に仕上げてくださいね。

にんにく麹(こうじ)を作る際の注意事項

※ヨーグルトメーカーを使って発酵させる方法もあります。
その場合は、60℃で6時間保温するだけでOKです。

※時々、にんにくが青緑色に変色することがありますが、問題ありません。
これは、にんにくの成分が鉄分と反応して起こる現象で、品質や味に影響しません。

※塩分濃度は10%程度が適当です。
塩分が少なすぎるとカビが生えやすくなりますし、塩分が多すぎると発酵が進みません。

※米麹は生麹でも乾燥麹でもどちらでもOKです。
生麹の場合は常温で戻してから使ってください。

※水はミネラルウォーターまたは沸かして冷ました水を使ってください。
水道水は塩素が含まれているため、発酵を妨げる可能性があります。

※フードプロセッサーまたはすりおろし器で細かくしたにんにくは、水と一緒にブレンダーで混ぜてもOKです。

※ジッパー付き保存袋ではなく、容器やビンを使ってもOKです。
その場合は、蓋をしないでラップをかけてください。

※室温で発酵させる場合は、季節や気温によって発酵時間が変わります。
冬場は長め、夏場は短めに調整してください。

にんにく麹(こうじ)の保存方法

にんにく麹(こうじ)は、冷蔵庫で保存するのがベスト。

冷蔵庫であれば、2〜3週間は持ちます。

ただし、保存中も発酵は続いているので、味や香りが変わることがあります。
その場合は、塩分や水分を調整してください。

冷凍保存も可能です。
冷凍すると発酵が止まりますので、長期保存に便利です。

冷凍する場合は、小分けにしてラップやジップロックに入れ、解凍するときは、自然解凍またはレンジで少し温めてください。

にんにく麹の健康効果

スタミナ食としてもおなじみのにんにく。

にんにくにはもともとアリシンとスコルジニン、ニンニクレクチンなど薬効作用が期待できる成分が含まれています。
アリシンはにんにくの辛味成分の硫化アリルの一種で、末梢の血管を拡張させる働きをもちます。

またビタミンB1の吸収を高める働きもあり、疲労回復や滋養強壮などをサポートしてくれます。
ビタミンB1は麹菌(こうじきん)に豊富な栄養素なので、にんにく麹として摂取するととても効率的です。

さらにダイエットにもよい成分を含有しています。

スコルジニンという無臭の成分が、消化促進作用、新陳代謝促進、脂肪の蓄積予防、コレステロール値を低下させる働きがあります。

また、ニンニクレクチンという成分は、腸内の免疫を活性化し、腸内環境を整え、腸内の免疫を活性化することで、免疫力をアップさせます。

にんにくのパワーを高めたにんにく麹(こうじ)は風邪予防や疲労回復、抗酸化作用によるアンチエイジングなどが期待できます。

にんにく麹は、毎日大さじ1杯(15g)を目安に食べるのがオススメ。

簡単に作ることができて、いつもの料理がぐっと美味しくなる調味料です。
疲労回復やスタミナアップなどの効果も期待できますので、ぜひ試してみてください。

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