海外で注目の「MISO」と「うまみ」

「味噌」は日本古来の発酵調味料。
蒸した大豆に麹菌と塩を加え、数か月~数年熟成することで、大豆タンパク質がアミノ酸に分解され、濃厚な旨みとコクを持つ「味噌」が生まれます。
発酵によってプロバイオティクス成分を含むため、健康志向の高まりで「味噌」が海外でも注目されているのは自然な流れと言えるでしょう。
近年、アメリカのレストランやイギリスのカフェ、欧州全体で「味噌」は、新しい味覚体験として高く評価されています。
例えば、ミソドレッシングはアメリカでサラダやヴィーガンボウルに欠かせない存在に。
パリのカフェでは、味噌キャラメルなどのスイーツが話題となっており、「味噌」の甘じょっぱい味わいがデザートに革命を起こしているのです。
世界のスーパーフード「MISO」

欧米の「MISO」ブームは、1990年代には年間約2,800トンだった輸出量が、2017年には16,000トン超に達するなど、すさまじい成長を遂げています。
ハラール対応やグルテンフリーの味噌商品が増え、あらゆる消費者層に訴求。
発酵食品ブーム、腸活・プロバイオティクス志向が「味噌」への需要を押し上げています。
また、味噌に含まれるグルタミン酸などの成分は、トマトや昆布、チーズにも共通する「うまみ」の代表。
日本発の「うまみ」そのものが、世界共通言語の味となり、料理のベースとして「味噌」が評価されているのです。
海外での「味噌」レシピ例

ドレッシング&ディップ
生春巻きのディップソースに、ナンプラーやチリに「味噌」を加えると、コクと奥深さが生まれます。
また、ヨーグルトやマヨネーズと合わせた「味噌スプレッド」は、サンドイッチの新定番。味噌&ピーナッツバターや味噌&クリームチーズなど、無限の組み合わせが世界中で試されています。
マリネ&グリル
鶏肉やサーモンを味噌マリネ液に漬けてオーブンやグリルする料理は、西京焼き風の深い味わいとうまみを与えることで人気。
アメリカや欧州のファストカジュアル店にも取り入れられ、ヴィーガンボウルや魚料理に欠かせない味となっています
ソース&隠し味
味噌はトマトソースやクリームソース、ミートソースに少量加えることで、味の深みを増す隠し味として重宝されています。
ラザニアやパスタ、ドレッシングのうまみを味噌が底上げしてくれます。
スイーツ&ドリンク
なんと「味噌」はスイーツの分野にも進出。
キャラメルに絶妙な塩味が加わったミソキャラメル、味噌バタークリームやチョコアイスに加えられる例も。
さらに、カクテルに白味噌を使うバーテンダーも登場し、ミソの塩味と香ばしさがドリンクの表情を豊かにする万能調味料として認知されるようになりました。
「うまみ」の原理と味噌の相乗効果

「うまみ」の本質は、グルタミン酸・イノシン酸・グアニル酸などの相乗効果によるもの。味噌はこれらを豊富に含む「旨味エンジン」そのものなのです。
古くから「味噌」は日本の調味文化の基盤でしたが、そのうまみのエッセンスが世界中の料理に組み込まれるようになりました。
さらに興味深いのは、味噌汁の塩分が血圧に与える影響が少ないという研究結果。
腸内環境改善や抗酸化効果も注目され、「味噌」は健康・美容・環境といった多角的評価を得ています。
今や「味噌」は単なる日本の伝統調味料ではありません。
発酵食品ブーム、プラントベース志向、健康志向、環境への配慮…
その全ての潮流を背景に、「味噌」は世界中の食卓に馴染んでいます。
その味は“うまみ”という価値を通じて、人々の舌と心に訴えかける万能調味料となっているのです。
「味噌」を一さじ加えるだけで、いつもの食事に豊かな 「うまみ」と健康価値が加わりますよ。
海外で注目され続け「MISO」の可能性は、これからさらに広がっていくでしょう。
商品紹介

手づくり糀ぎょうさん 生みそ 500g
手作り米こうじ(国産米)・大豆北海道産鶴娘使用・手づくり糀と上質な大豆を使用しています。無添加で塩分控えめの天然仕込の生味噌です。甘みがあり、味噌汁だけでなく白身の魚や豚肉にからめ、炒めても美味しくお召し上がりいただけます。(塩分6%)

根岸さんのお味噌 500g
豊岡市産の無農薬・無化学肥料のお米(コウノトリ米)を使った糀と、同じく豊岡市産の無農薬・無化学肥料の大豆を使用した贅沢な生味噌です。お味噌汁や炒め物にもご使用いただけます。(塩分10%)